廃墟の島「軍艦島」を訪ねて

長崎 軍艦島

軍艦島全景(2013/5/3撮影)

長崎市に「軍艦島」と呼ばれる廃墟の島があることをご存知ですか?
長崎港から南西約19Kmの沖合に位置し、正式には端島(はしま)と言います。隣接する高島とともに三菱石炭鉱業(株)の主力炭鉱として栄え、日本の近代化を支えた海底炭鉱の島です。岸壁が島全体を囲い、高層鉄筋アパートが立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから、いつしか「軍艦島」と呼ばれるようになりました。島には学校、病院、商店、娯楽施設等が揃い、最盛期には5,300人が暮らし、人口密度は世界一と言われた程でした。1974年の閉山後は無人島となり、長らく上陸が禁止されていましたが、2009年1月5日に世界遺産暫定リストに「九州・山口の近代化産業遺跡群」の構成資産の一つとして掲載されたことで再び脚光を浴び、2009年4月より上陸が解禁されました。

私は高校までを長崎で過ごしましたが、軍艦島は名前しか知らず、数年前、長崎出身の福山雅治さんが撮影した、軍艦島の写真展を特集するニュース番組で初めて島の映像を見ました。それ以来「行ってみたいdouble exclamation」と思っていましたがなかなか機会に恵まれず、ようやく念願かなって上陸することができましたうれしい顔

軍艦島に上陸するには?

島に上陸するには、上陸ツアーが含まれた旅行会社のパッケージツアーおよび、許可業者が催行する上陸ツアーに参加する必要があります。現在、上陸ツアーを催行している業者は以下の通りです。島の桟橋に接岸できるのが1艘のみのため、各社出港時間が異なり、出港場所、料金、船の種類等も違います。また、上陸に際しては様々な制約事項があります。外洋のため波風の影響を受けやすく、接岸できず上陸中止になることもありますので、詳しくは各社のホームページにてご確認ください。

●やまさ海運 | http://www.gunkan-jima.net/

●高島海上交通 | http://www.gunkanjima-cruise.jp/

●軍艦島コンシェルジュ | http://www.gunkanjima-concierge.com/

●シーマン商会 | http://seaman.jp/

●馬場 広徳 | http://gunkanjima65.yu-yake.com/

やまさ海運の上陸ツアーに参加

やまさ海運

私はやまさ海運のツアーに参加しました。船酔いしやすいので一番大きな船を出していることが決め手でした船座席は指定されていません。「右側に座る方が良い」という口コミを見ていたので、早めに桟橋に行き、乗船を待つ列に並ぶことにしました。

往路で説明を受ける建造物や島が右側に集中していたので、やはり右側の席に座る方がおススメですぴかぴか (新しい)上陸後は、船内で分けられたグループごとに移動、ガイドより説明を受けます。見学箇所はどのツアーに参加しても下記の3ヵ所と決められています。

第一見学広場

第一見学広場

貯炭場跡です。左上に見えるのは三菱石炭鉱業(株)幹部の住宅。島の中でも室内に風呂いい気分 (温泉)が設置されていたのはこの幹部住宅だけだったとか。
奥に見えるのは端島小中学校。給食を運ぶために、島唯一のエレベーターがありました。

第二見学広場

第二見学広場

赤レンガの建物が総合事務所です。中には共同浴場いい気分 (温泉)もあり、仕事を終えた鉱員は、最初に作業着のまま浴槽に入ったためお湯は真っ黒だったそうですあせあせ (飛び散る汗)その後服を脱ぎ体を洗い、別の浴槽に浸かったとか。
現在は周辺にあった建物のほとんどが崩壊しています。

第三見学広場

第三見学広場

正面に見えるのが、日本最古の鉄筋コンクリート造りの高層アパートと言われています。台風の際にまともに波風を受ける危険な西側に鉱員住宅が集中し、東側に貯炭場があったのは「黒いダイヤドル袋と言われた石炭が、当時は人命よりも大切だったことの表れ」だそうです。

何もない廃墟と言えばそれまでですが、日本の近代化を支え、日々危険と隣り合わせだった鉱員を支えた家族の思い出がたくさんつまった小さな島。このような廃墟になってしまったことに時の流れを感じつつも、目を閉じて耳を澄ませば、当時の人々の賑わいがまぶたに浮かび、声が聞こえてきそうな気がしました…

軍艦島

海から臨む鉱員住宅

船に戻り、島の周囲をぐるりと回ってから港に戻ります。最初は船の左側に島を臨みますが、方向転換しますので右側の席でも必ず見ることができます。

長年の風雨、台風で崩壊が進んでいるため、現存する建物もいつまで見ることができるかわかりません。再び上陸が禁止される可能性もあるかもしれませんね。そうなる前にぜひ見ていただきたい貴重な島です。長崎へご旅行の際はぜひ軍艦島上陸ツアーへの参加をご検討くださいdouble exclamation

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